練習方法

ピアノを両手で弾くためのコツと練習方法

ピアノを両手で弾くためのコツと練習方法

ピアノでいざ曲を弾こう! と思っても、左右の手で違う音を弾いたり、違う動きをしたりすることに苦戦している方も多いと思います。

ポップスの場合だと、右手で歌詞のメロディライン、左手で和音やベース音。
クラシックの場合だと難易度によっては左右で規則性も見当たらないまったく違う動きをすることもあります。

  • 最終的には両手で弾けるようになりたいけど、そもそも練習するのが難しく苦戦している人。
  • “両手で弾くこと”を強く意識しすぎてしまいなかなか譜面通りに弾けない人。
  • どういう練習がいいのか模索している人。
  • もう一歩レベルの高い練習をした人。

今回は、上記のような今はまだ難しいけどピアノを両手で弾けるようになりたい! という人ために、コツと練習方法をご紹介したいと思います。

【コツ・練習方法】

①とにかく片手を完璧にする

①とにかく片手を完璧にする

両手を完璧にするには、右手と左手をそれぞれ完璧にする道は当然避けては通れません。楽譜を見ていきなり両手で弾くところから取り掛かる…なんてことはやめましょう。
特に左手を練習するときは、リズムやテンポを意識しましょう。左手はメロディラインを弾くことよりも、和音やベース音を弾くことが多いです。なので、右手(メロディライン)がないと難しいタイミングで音を弾くようになってしまうこともしばしば。作曲者の意図でこうなっているので、仕方のないことです。しかし曲においてはベース音こそが大切だったりします。曲の要になったりアクセントになったり役割はたくさんあります。左手がないと成立しないと言っても過言ではありません。

では、左手はどう練習したら良いでしょうか。
ピアノの練習に近道はありません。とにかく練習、というふうにはなってしまうのですが、効率の良い練習方法というものは存在します。それは(右手の練習にも言えることですが)メトロノームを付けて正しいリズム・タイミングで弾く練習をすることです。1拍1回メトロノームを鳴らす(つまり、4拍子の曲なら1小節に4回)だけではリズムが取りにくい場合もあります。そういうときは、1拍2回(4拍子なら1小節に8回)、1拍4回(4拍子なら1小節に16回)と刻んでメトロノームを鳴らすと練習しやすくなります。

音楽室でよく見る三角型の機械式メトロノームでは、機能的にたくさん鳴らすのが難しいことがあります。ネジを巻いて音を鳴らすので、テンポを早くして多く鳴らせば当然すぐにネジの巻きがなくなってメトロノームは力尽きてしまいます。
最近は楽器屋での電子メトロノームの取り扱いもかなり多いです。電子メトロノームだと途中でカウントが止まってしまう心配はありません。道具も有効的に使っていきましょう。

ここで一つ注意点があります。弾けないからと言って闇雲にメトロノームを鳴らす回数を増やすのは良くないです。曲の難易度を見極め、テンポを考えてメトロノームを使っていきましょう。

そして、ときにはテンポを落として練習することも大切になります。曲の元々のテンポより遅く弾くことは決して遠回りではありません。音符を伸ばす長さは合っているか、正しいリズムで弾けているかなどを確認することができるので、曲に更に磨きをかけられるのです。曲を弾く上で、楽譜通りに弾くことはとても大切になります。作曲者の指示を守り、忠実に弾くことを心がけましょう。このテンポで弾けたから次はこのテンポ、このテンポはクリアできたから次は…といった具合に段々とテンポを上げていくのが良いでしょう。このときも焦らず練習しましょうね。焦りは禁物です。

②歌ってみる・リズムをとる

②歌ってみる・リズムをとる

まずは片手を歌ってみましょう。「片手を歌う」ではわかりにくい表現ですが、要するに、右手をピアノで練習するときは左手のパートを歌って、左手をピアノで練習するときは右手のパートを歌うんです。ピアノに限らず左右の手で違うことをするのは難しいです。ましてやピアノは指先での繊細な動きを求められます。ですから、片手を独立させるという意味では歌いながらのピアノ練習はとても有効です

声に出すのは楽譜通りの「ドレミ」でも「チャン・チャン」「タン・タン」でも、自分が歌いやすいものでいいと思います。ここでは音程よりも正しいリズムで歌うことが大切になるので、一旦音程のことは忘れましょう。

また、片手で太ももを叩くなどしてリズムを取りながらもう片手の練習をするという方法もあります。ピアニストに限らず楽器の演奏者は譜面をさらう際、難しい譜面の表記に出会ったら足でトントンとリズムを取ったり、首を縦に振ってリズムを取ったりすることがあるんです。リズムを取りながらこうすることで、譜面上では難しそうな音の並びでも、意外と簡単にリズムを把握ことができちゃいます。弾く曲の難易度やテンポにもよりますが、このときはできればゆっくり弾いて正しいリズムで弾くことを意識しましょう。

③譜面を確認する

③譜面を確認する

譜面はあなたの道しるべとなります。もし、リズムやタイミングがわからなくなってしまったら譜面を確認しましょう。確認の方法も色々あります。

落ち着いてゆっくり読む以外にも、譜面に書き込みをするのも一つの手ですよ。拍子を数えて、同じタイミングで弾く音符同士を線でつないだり、色をつけたり、間違えやすい部分は記号をかいて強調したり…。やりやすい好きなものを選んでください。練習を重ねると、譜面のどのあたりにどういうことを書き込んだのかを視覚情報として覚えることができます。曲を弾いて該当箇所になったら「あ、ここはリズムに要注意だったな」とか「ここは難しいからより慎重に弾かなきゃいけないところだ」とか、パッと思い浮かべられるようになるんです。

もし、何度練習してもつっかえてしまったり間違えてしまったりする箇所があれば、こういう風に工夫するのも良いと思います。ちなみに私は、先ほども紹介したよく同じタイミングで弾く音符同士を線でつなぐ方法を行っていました。いったん落ち着いて楽譜に書き込むことで頭が整理されて調子を取り戻すことができました。

練習を重ねると暗譜してしまって楽譜を見なくなる人もいると思います。最終的には楽譜を見なくても弾ける状態まで持っていけるのがベストですが、練習の段階で覚えたからと言って安易に楽譜とさよならをするのはやめましょう。当然ですが、楽譜を手放すのはすべてを完璧にしてからです。弾く音やリズムはもちろん、強弱やアクセントの場所も指に体に染み込ませる必要があります。せっかくピアノを弾くのですから、作曲者の作った曲をそのまま再現できるレベルまで弾けるようになれたらいいですね。少しでも多くの人が曲を弾き、完璧にこなしてくれることは作曲者の喜びにもつながります。…と、少し厳しいことを言ってしまいましたが、暗譜にはこだわりすぎないように地道に練習するのが良いと思います。

まとめ

いかがでしたか? ピアノを両手で弾くためのコツと練習方法を3点紹介しました。

楽器をうまく演奏できるようになるためには、たくさん練習するしかありません。でも何もわからずに闇雲に練習するのは上達を遠ざけてしまいます。先人たちのアドバイスは色んなところにたくさん転がっています。困ったときにアドバイスを求めたり実際にそれをやってみることも立派な練習のひとつです

今回紹介した3つのコツはどれも今から実践できる簡単なものです。ピアノを両手で弾くのに苦戦している方は一度試してみてください!