練習方法

左手が上手く動かない!を克服する練習法

ピアノを始めて間もない方は利き手ではない方の手が思うように動かなくてやきもきしていませんか?

ピアノの上達には両方の手や指を同じようにスムーズに動かすことができる必要がありますが、やはり利き手ではない方の手はなかなか上手く動かせませんよね。

実はピアノを弾くうえで左手の上達は初心者だけではなく、ある程度の経験がある方でも苦戦する問題なのです。

今回は左手で弾くのが苦手だという方におすすめの練習法をお伝えします。

日常生活で左手を使う

日常生活で左手を使う

利き手である右手は日常生活の中でよく使うので自然に鍛えられていくのですが、左手はなかなか使う機会がありません。

まずはその左手をあえて使うようにしてみてください。それだけでいいトレーニングになります。

とくに指先を使うような細かい動きは左手の強化に効果的なので試してみてください。

私も左手でお箸を持って食事をしてみたり、はさみを使ってみたりといろいろ試行錯誤した経験があります。

初めのうちはもちろん上手く動かせずに食べこぼしたりしますがだんだん上手にできるようになりますし、効果が目に見えるのでモチベーションもアップして楽しいですよ。

薬指と小指を鍛える

左右関係なく単独で動かすことがほとんどない薬指と小指は力が弱かったりスムーズに動かせなかったりする場合が多いです。

特に左手の場合は薬指と小指では低い音でベースラインを弾くことになるのでしっかり鍵盤を押せていなかったりして不安定な音になってしまうと、なおさら下手に聞こえてしまうのです。

和音を弾く場合でも指の力が均等でないと微妙に音がずれてばらばらと鳴ってしまいます。音に安定感を持たせるにはこの薬指と小指を重点的に鍛えて力を均等に使えるようにする必要があります。

指を鍛えるためのトレーニング器具はいろいろと販売されていますので活用してみてください。

グリップマスター ミディアム

グリップマスター ミディアム

こちらは指を鍛えるためのトレーニング器具です。

他にもただ机やひざの上などで左手の指をドシドラドソドファドミドレドと順に繰り返し動かして弾き、今度は逆にドレドミドファドソドラドシドと弾いて練習するだけでも効果があるので外出先やちょっとした隙間時間を活用してやってみてくださいね。

左手のための練習曲を弾く

左手をとくに練習するための練習曲もあります。

ツェルニー 左手のための24の練習曲

ツェルニー 左手のための24の練習曲

左手はこれまでの生活で使ってこなかった分、右手の2倍も3倍も練習する必要があります。普段の練習時間のうちでも左手を重点的に練習する時間を増やしましょう

右手のパートを左手で弾くという練習法もあります。このとき弾くのは童謡の「かえるのうた」や「ドレミのうた」など簡単なもので構いません。

実際に右手で弾いてみればよくわかりますが薬指や小指よりも親指や人差し指、薬指を使う動きが多くなっているのでそれを左手で弾こうとすれば自然に薬指と小指をたくさん動かすことになりいい練習になります。

初めのうちは毎回の練習のはじめに指ならしも兼ねて何度か弾くといいでしょう。

右手と左手は分けて練習する

右手と左手は分けて練習する

新しい曲の練習に取り掛かるときにはいきなり両手で弾こうとせずに片手ずつ練習しましょう

いきなり両手同時に弾こうとしても左手が右手についていけず音を飛ばしてしまったり間違ったままになってしまいます。

まずは右手で弾いてメロディーをある程度把握したら次は左手の練習に取り掛かり、難しいところは繰り返し反復練習します。

バッハやショパンなどのクラシック音楽では左手がメインになっている曲や、途中でメロディーの担当が左右入れ替わる曲もありますが、ポップスなどではほとんど出てきません。

初心者向けの楽譜ではアレンジされて左手は音が少なくて比較的少ない動きで弾くことができるようになっている場合が多いですが、もしも動きが多くて難しく、必ずしも楽譜通り弾かなくても良いというときにはコードに変えてしまうという方法もあります。

コードは楽譜に書かれている場合も多いですし、もしも書かれていない場合でもコードで弾くことはできます。

例えば一緒に弾く右手の音がドならばCのコード、レならばDのコードとすることができます。

コードはドレミファソラシドの順にドイツ語の音階のC(ツェー)D(デー)A(エー)F(エフ)G(ゲー)A(アー)H(ハー)というのが基本になっているのでその通りに合わせていけばいいだけです。

いきなり楽譜通りのテンポで練習する必要はないのでメトロノームなどのテンポキープができる物を使ってはじめはゆっくりとしたテンポから練習してください。。

音の強弱にも注意

音の強弱にも注意

利き手ではない左手は指の動きだけではなく強弱の調節もしにくいので注意が必要です。

左手で弾く低音部分は音が響いて大きく聞こえがちになってしまうので気がつかないうちに右手で弾いているメロディーラインがかき消されてしまうこともあります。

左手の音の強弱の練習には低い音から高い音へとデクレッシェンドして音を小さくしていく練習が効果的です。

小指から親指に向かって順に弾くのですが、通常は親指に向かって指の力は強くなっている人が多いので単純な動きでも意外と難しく感じるのではないでしょうか。

スタッカートやスラーでも弾いてみたりといくつかのパターンで練習してみてくださいね。

左手の動きには苦手意識があって無意識に力が入ってしまって強く弾いてしまっていたり、自分では強弱をつけて弾いているつもりでもそれが音には上手く表れていなかったりすることもあるので、自分の演奏を録画して客観的に見てチェックしてみてください

とくにピアノ教室などに通わずに独学で練習している方はなかなか気が付かないことがあるので確認してみてくださいね。

へ音記号にはカナをふる

いろいろと左手の上達のための練習方法をお伝えしてきましたが、そもそも左手のパートであるヘ音記号が読めないという方もいるのではないでしょうか。

ヘ音記号をスムーズに読めないという方は初めのうちはカナをふってしまって構いません
音符にカナをふるとどうしてもそのカナばかりを見てしまって付属記号を忘れがちになってしまうので、シャープやフラットも忘れずにファ♯という風に書き込みましょう。

練習しているうちに自然とヘ音記号も読めるようになっていきますし指の動きも覚えるので無理に読めるようになろうとする必要はありません。

多くの右利きの方が難しく感じてしまう左手の動きですが、練習すれば必ず右手と同じようにスムーズに動くようになります。

さいごに

いろいろと左手のための練習法を紹介しましたが、やはり基本的な練習は左右問わず効果があります。

ハノン練習曲の1番などはたとえこの練習曲自体が弾けるようになっても指のトレーニングに効果的ですので繰り返し弾くようにしましょう。

上達には練習が絶対に必要ですが左手は右手に比べて普段はあまり使いませんので、いきなりたくさんトレーニングして酷使しすぎて痛めてしまわないように注意してくださいね。