コード進行

コードの種類① 基本のコード

いよいよコードの学習に入っていきたいと思います。

コードの学習のことをここでは、「コード理論」と呼ぶことにします。

コード理論では、様々な種類のコードの解説をしていきます。その中でもまずここでは、コードの種類①として、基本のコードを解説していきたいと思います

コード理論に入る前に

「コード」にはさまざまな種類があり、その数も数えきれないほどたくさんあります。しかし、すべてを丸暗記する必要はなく、規則的な形があり、それに沿って組み合わせていくだけで、コードをマスターできます。

規則的な形さえ覚えてしまえば、コードをマスターできるのですが、その際に必要になってくる予備知識が、ここまでに学習してきた、音程と度数です。

コード理論に、音程と度数は必須です。いまいち、音程と度数が理解できていない場合は、前までの項を読み直し、復習しなおし、音程と度数をマスターし、理解を深めていきましょう。

逆に言えば、そこまでを完璧にできれば、コード理論の理解は早く進むと思いますので、頑張ってください。

基本のコード

ここでは、基本のコードを解説していきたいと思います。

コード理論における、「基本のコード」とは、「メジャーコード」「マイナーコード」といった、2つのコードになります。

前の項に、「メジャースケールとマイナースケール」を学習した項がありました。その特徴と似ているので、併せて覚えるとおぼえやすいかもしれません。

それでは、1つずつ解説していきます。

「メジャーコード」

メジャーコードは、聞いた感じが明るく感じる三和音です。長音程や長音階と同じように明るく感じる理由は、長3度+短3度で構成されている「長三和音」でできているからです。

基本的に、根音+第3音+第5音で構成されています。

メジャーコードの表記の仕方は、英音名の大文字のアルファベットだけで表記されます

例えば、C(ド)のメジャーコードの表記は、「C」です。場合によっては、英音名の後に、アルファベットの「M」(majorの頭文字の「M」。マイナーコードと区別するために大文字です。)を付ける場合もあります。

例えば、C(ド)は「CM」と表記されますが、ほとんどの場合、「M」は省略され、先ほど書いたように、英音名の大文字のアルファベットのみで表記される場合のほうが多いです。

「マイナーコード」

マイナーコードは、聞いた感じが暗く感じる三和音です。短音程や短音階と同じように暗く感じる理由は、短3度+長3度で構成されている「短三和音」でできているからです。

メジャーコードと同じく、基本的に、根音+第3音+第5音で構成されています。しかし、マイナーコードは、メジャーコードの第3音を半音下げます。

マイナーコードの表記の仕方は、英音名の大文字のアルファベットと、その後ろにアルファベットの小文字の「m」をつけて表記されます。例えば、C(ド)のマイナーコードの表記は、「Cm」です。

ここで気を付けなければならないのが、必ず小文字であることが重要です。小文字の「m」は、minorの頭文字の「m」を表します。

メジャーコードも「M」で表わされることがあるので、メジャーコードとマイナーコードを大文字と小文字で区別しています。

このように「メジャーコード」 と「マイナーコード」は、似ていますが、少しずつ違いがありますので、気を付けましょう。

簡単に違いの要点をまとめると、

◆聞いた感じの響きの違い
◆和音の構成
◆構成音の音程
◆表記の方法

ここに気を付ければ、まずは基本のコードの「メジャーコード」と「マイナーコード」が判別できるようになります。

そして、実際にコードの和音を鍵盤でならしてみて、耳で聞いてみると違いは歴然としています。

机上のみでコード理論を学習するのではなく、鍵盤と併せて、実際に弾いてみることで、耳には響きとしてしっかり残り、間隔がつかむことができ、体感することで、身についていくことも多いので、とにかく弾いてみることが大切です。

では、次には、実際のコードを少し取り上げていきたいと思います。

メジャーコードとマイナーコード

前述した、メジャーコードの特徴と、マイナーコードの特徴を念頭に置き、一つずつ音を確認し、照らし合わせながら弾いてみてください。自分で楽譜に起こすことも、コードを覚えるうえでとても有効な手段の一つです。

一通り言葉で記載してみますが、何度も言うように、丸暗記する必要はありません。

法則にのっとった決まった形にあてはめ、指に覚えさせコードをマスターしていけるように頑張りましょう。

メジャーコード一覧

  • C:ド・ミ・ソ
  • C♯(D♭):ド♯(レ♭)・ミ♯(ファ♭)・ソ♯(ラ♭)
  • D:レ・ファ♯・ラ
  • D♯(E♭):レ♯(ミ♭)・ファ♯♯(ソ)・ラ♯(シ♭)
  • E:ミ・ソ♯・シ
  • F:ファ・ラ・ド
  • F♯(G♭):ファ♯(ソ♭)・ラ♯(シ♭)・ド♯(レ♭)
  • G:ソ・シ・レ
  • G♯(A♭):ソ♯(ラ♭)・シ♯(ド)・レ♯(ミ♭)
  • A:ラ・ド♯・ミ
  • A♯(B♭):ラ♯(シ♭)・ド♯♯(レ)・ミ♯(ソ♭♭)
  • B:シ・レ♯・ファ♯※( )は、異名同音。

マイナーコード一覧

  • Cm:ド・ミ♭・ソ
  • C♯m(D♭m):ド♯(レ♭)・ミ(ファ♭)・ソ♯(ラ♭)
  • Dm:レ・ファ・ラ
  • D♯m(E♭m):レ♯(ミ♭)・ファ♯(ソ♭)・ラ♯(シ♭)
  • Em:ミ・ソ・シ
  • Fm:ファ・ラ♭・ド
  • F♯m(G♭m):ファ♯(ソ♭)・ラ(シ♭♭)・ド♯(レ♭)
  • Gm:ソ・シ♭・レ
  • G♯m(A♭m):ソ♯(ラ♭)・シ(ド♭)・レ♯(ミ♭)
  • Am:ラ・ド・ミ
  • A♯m(B♭m):ラ♯(シ♭)・ド♯(レ♭)・ミ♯(ファ)
  • Bm:シ・レ・ソ♭※( )は、異名同音。

単純なメジャーコードとマイナーコードだけで、これだけの数が存在します。あくまでも丸暗記はしないように気を付けましょう

この先まだまだたくさんの種類のコードが出てきます。今回の分も含め、丸暗記しようと思うと大変な作業になります。それぞれのコードに決まったパターンがありますので、規則的なその形をしっかり覚えていけるようにしましょう。

そしてとにかく弾いてみて、覚えていけるように、鍵盤のそばでコード理論が学習できると良いです。

今回取り上げた「メジャーコード」と「マイナーコード」が、コード理論において、基礎(基準)になってくるコードです。

この基礎のコードを理解すると、楽譜を読みやすくなったり、これから先に出てくる応用のコードにも対応できたりします。しっかり理解していきましょう。