コード進行

長音階と短音階~メジャースケールとマイナースケール~

G音階とは、音を昇る順、または、降りる順に12音並べたものを言います。半音を含めて12音です。その中でも、階名としてあらわされるのが、7音で構成されている音階です。

音階は英語で言うと、スケールと呼ばれます。ここでは、その中でも代表的な、長音階(メジャースケール)と短音階(マイナースケール)について、取り上げてみます。

音名と階名

音名と階名

スケールを学ぶにあたり、必要になってくる知識として、「音名」「階名」というものがあります。両者とも、音の名前という意味では、同じ意味合いを持ちますが、少し違った意味合いも持っていますので、参考までに紹介します。

音の名前で、広く使われるのは、誰もが耳にしたことがあるであろう「ドレミファソラシド」が一般的であるかと思います。日本では非常によく使われます。これは、実はイタリア語の音名なのです。

これから、深くクラッシクをを学んでいこうとお思いの方には、ドイツ語の音名が必須になったり、コードを理解しようとお思いの方には、英語の音名が必須になったり、あるいは、邦楽器の演奏をしてみたいなとお思いの方には、日本名が必須になったりと、用途や楽器、または音楽の種類によって、音名を使い分けることも出てくるので、音階を学ぶ際にまとめて覚えると、便利かと思います。

音名一覧

※♯や♭などの派生音になる場合は、読み方や記載のされ方が変わってきます。

イタリア語 Do(ド) Re(レ) Mi(ミ) Fa(ファ) Sol(ソ) Ra(ラ) Si(シ) Do(ド)
ドイツ語 C(ツェー) D(デー) E(エー) F(エフ) G(ゲー) A(アー) H(ハー) C(ツェー)
英語 C(シー) D(ディー) E(イー) F(エフ) G(ジー) A(エー) B(ビー) C(シー)
日本語

このように数種類の読み方がありますが、先ほどの話に戻りまして、「音名」と「階名」は、同じようで違った意味合いがあるということを掘り下げていきたいと思います。一言で言ってしまうと、「音名」は、絶対的な音の高さを表します。それに反して、「階名」は、相対的な音の高さを表します。一体どういうことかと言いますと、「ハ長調」と「ト長調」の音階を例に挙げてみます。

「ハ長調」は、ハ音(ド)を根音(基準)にする音階です。すなわち、単純に「ドレミファソラシド」がハ長調の音階になります。この場合、音名は「ドレミファソラシド」、階名も「ドレミファソラシド」になります。「ト長調」は、ト音(ソ)を根音(基準)にする音階です。すなわち、ソから順に始まるので、「ソラシドレミファソ」がト長調の音階になります。この場合、音名は「ソラシドレミファソ」、階名は「ドレミファソラシド」になります。

要するに、音名とは、見たままの音を指します。階名は、ハ長調に置き換えた(転調した)時の音を指すということです。ややこしいですがなぜそのようなことが、起きうるのかというと、音階には決まった構成のパターンがあるからなのです。これがないと、響きが全く違ったものになってしまいます。

例えば、カラオケに行ったときに、音の高さを調節する機能がありますよね?あれが、決まった構成のパターンがなかったら調節は不可能になります。そして、まさしく、カラオケで音の高さを調整することが、相対的な音の高さをとることができるので、階名が必要になってくる理論の一つなのです。

では、音名と階名のことがなんとなくわかったところで、次は、音階の決まったパターンについて取り上げてみたいと思います。

音階を構成する音の名前

音階を構成する音の名前

音階の決まったパターンを覚える前に、一つ覚えておくと役に立つ音階を構成する音について触れておきます。音階とは、音の階段、すなわち、順に音を積み上げていく、または、下降してくるものを言います。その時のスタートする音、もしくは頂点の音を、「主音」と呼びます。この主音を基準に、音階が作り上げられます。この主音の音こそが、調の名前になります。例えば、ドを主音とする音階なら、ハ長調、あるいは、ハ短調となるわけです。

そしてその他に、覚えておきたい音が、3つあります。
主音から数えて4つ目の音、(ハ長調の場合、ファ)これを、「下属音」と呼びます。
主音から数えて5つ目の音、(ハ長調の場合、ソ)これを、「属音」と呼びます。
主音から数えて7つ目の音、(ハ長調の場合、シ)これを、「導音」と呼びます。
音の名前を階名や音名で呼ぶときにややこしくなるのを避けるために、番号が振られる場合もあります。第1音、第2音、第3音…といったようになります。またそれをさらに簡素化するために、ローマ数字で記載されることもあります。Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ・Ⅶといったようになります。いずれの場合も、意味合いは同じとなります。

第1音(Ⅰ) 主音
第4音(Ⅳ) 下属音
第5音(Ⅴ) 属音
第7音(Ⅶ) 導音

この音階を構成する音には、それぞれ役割があり、これからコード理論や楽典、作曲法などを勉強していく際によく出てきます。今回は、音階についてなので、深くは触れてゆきませんが、音階のパターンと合わせて音の名前を覚えておくことをお勧めします。

音階の決まったパターン

音階の決まったパターン

前述したとおり、音階には決まったパターンがあります。音階には、長音階(メジャースケール)短音階(マイナースケール)があります。特に短音階には、3種類ありますが、ここでは、一般的な1種類のみで説明したいと思います。「音程と度数」の項目で出てきた長・短が必要になってきます。わからない場合は、まず全音・半音で考えてみましょう。

長音階(メジャースケール)

長調の音階のことを表します。主音から、2度ずつ、長・長・短・長・長・長・短(全・全・半・全・全・全・半)の順に積み重ねられたものが長音階です。性質としては、一般的に明るい感じのする音の配列です。

短音階(マイナースケール)

短調の音階のことを表します。主音から、2度ずつ、長・短・長・長・短・長・長(全・半・全・全・半・全・全)の順に積み重ねられたものが短音階です。性質としては、一般的に暗い感じのする音の配列です。

短音階については、先ほども述べました通り、3種類の短音階があります。それぞれの名前を、①自然的短音階(ナチュラルマイナー)、②和声的短音階(ハーモニックマイナー)、③旋律的短音階(メロディックマイナー)と言います。この項で記載している短音階の配列は、①自然的短音階(ナチュラルマイナー)のものになります。②、③の短音階になると配列が少しずつかわってきます。詳しい解説は、次項で説明しようと思います。

まとめ

このように、長音階にも短音階にも、配列があり、決まった音のパターンで音階が作り上げられています。これを基に、主音を変えることで様々な音階ができるようになります。

例えば、ドを主音にして長調を作ると、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」となり、ハ長調が出来上がります。ドを主音にして短調を作ると、「ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ♭・シ♭・ド」となり、ハ短調ができます。ソを主音にして長調を作ると、「ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ#・ソ」となり、ト長調ができます。ソを主音にして短調を作ると、「ソ・ラ・シ♭・ド・レ・ミ・♭・ファ・ソ」となり、ト短調ができます。

このように音階を作る12音全てにおいて、当てはめることができ、長調も短調も作り上げることができます。音階の決まったパターンを覚えて、配列を確認しながら、いろいろな調で実践してみてください。